マイニングの確定申告をしてきた話

マイニング/暗号通貨

マイニングの確定申告をしてきたのでそのときの話を記事にします。マイニング自体はまだしばらくは続ける予定なので来年の忘備録として記事を残しておきます。

ちなみに私は税理士さんに相談したわけでも、簿記や税務に詳しいわけでもない、何なら私の大学時代の専攻はマイニングも税務も簿記も全く関係ないです。なので詳しいことは税理士さんに聞いてください。

この記事はあくまで体験記なのでこの方法が正しいわけではないし間違っている可能性は大です。こういうツールを使うと楽に申告できるよという紹介です。

確定申告は自己責任で行ってください。

準備編

NiceHashでレポートを出力

私は基本的にNiceHashQMによるマイニングを行っていたので、主な収入はNiceHashによるビットコインです。なので、ダッシュボードから日毎のレポートを出力してエクセルで年間収益を出力し計上しました。

出力方法のgif

レポートを作成すると右上の通知欄に準備できたというメッセージが届きそこからDLできるようになります。

csvファイルで出力できるのでエクセル等で軽く計算し、平均取得単価を算出しておきます。supproduct関数で加重平均をだして、年間利益で割ります。

私の場合2021年のビットコインの平均取得単価は530万円/BTCくらいでした。

ビットフライヤーで売却した分の計算

2021年中に電気代分のビットコインを売却し円に替えたのでその分の計算を行います。

ビットフライヤーでダウンロードしてきた年間取引報告書から取ってきた数字を利用して

(年間売却金額年間購入金額)ー(年間売却数量年間購入数量)*平均取得単価

※この場合の数量の単位はBTCです。

という風に計算すればマイニングにより取得したBTCを取得時より高い金額(低い金額)で売った場合の収益が計算できるはずです。私はビットフライヤー以外でマイニングによって得たビットコインを売買していないのでこれでいけるはずです。

ザイフで売った分のSymbolを計上

ネム(NEM)のハードフォークにより発生したSymbolという通貨を今年中に売り払ったのでその金額も収支に入れておきます。ハードフォークは取得単価0円で計算されるので売上を全額所得として計算しました。仮想通貨取引所の年間取引レポートから数字を引っ張って来てその額を利益としてそのまま計上しておきます。

電気代を計算してマイニングにかかった電気代の概算を出す

マイニング民の大好きな電力トラッカー(ワットチェッカー)Switchbotプラグで記録している消費電力からマイニングに使用した電気代を計算します。

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こんな感じで記録できます。
こっちは普段遣いのデスクトップ
家事利用分はだいたい毎月300-400kwhくらい

こんな感じで記録された消費電力を計算し、マイニングに使った電気代を算出します。

え?Switchbotプラグなんて使ってないしどれだけマイニングに使ったかなんてわからない?

そういう方は普通に今年の電気代からマイニングしていないときの電気代を引けばいいんじゃないかな。このグラフなんかはあくまで税務署に電気代の按分の正当性を証明するためのグラフです。要はどれだけマイニングに使ったか客観的にわかればいいのでこの方法でなくても大丈夫なはずです。

ただこの方法はTwitterで見かける多くのマイナーが実践している方法なので、まだSwitchbotプラグ持っていないという方はすぐに購入をおすすめします。

RTMやchiaをざっくり計上する。

ナイスハッシュで掘った分以外の通貨の利益の計上をします。

といっても、掘ったタイミングで的確に単価を計算し利益を出すのは無理です。可能ではありますが現実的ではないです。

RTMはflockpoolで採掘していたため、プールからの払い出し時ごとに単価×受け取り量を計算し利益を算出。

chiaはソロマイニングで当たったときの価格だけ計算して計上し、残りのプールでマイニングした分は月ごとにだいたいで計算します。

バイナンスでステーキングした分を計算する。

マイニングをしていても、していなくても暗号通貨に関わる人なら一度は使ったことのある取引所バイナンス。

取引レポートから利益を計算するのは正直無理です。私はkoinlyというサービスを使ってとりあえずステーキング分のインカムゲインを計算しました。

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使い方は他のサイトでも紹介されている通り、バイナンスのAPI機能を使って取引履歴を取り込むと、なんかそれっぽく計算してくれます。確定申告用の取引レポートを出力するには49ドル必要みたいですが、年間のキャピタルゲインとインカムゲインを算出するだけなら無料です。せっかくなので使わせてもらいましょう。

2021年に購入したGPUをやよいの白色確定申告でまとめる

仮想通貨に関わる税金は雑所得として申告するので究極のところ売上と経費の合計さえわかっていればそれを打ち込むだけで終わるそうです。ただ、税務署からの要請があったときにその根拠となる書類を用意して置かなければなりません。その記録を残す意味でも私は「やよいの白色申告 オンライン」というサービスを利用することにしました。

やよいの白色申告オンライン

青色申告に移行するのに課金が必要みたいですが、今回は帳簿付けに使うだけなので無料です。

GPUやマイニングリグの購入代金の明細やレシートは保存していたため一つづつ打ち込んで行きます。10万円以上のGPUやマイニングリグは固定資産として登録し、使った期間分の減価償却を行います。電気代や家賃、インターネットの通信費も按分してここで入力しておきます。

私は家賃は10%、通信費は50%で按分しましたが、これが正しいかはわかりません。

最後にこのツールの確定申告という機能で「収支内訳書」というものを作成しダウンロードしておきます。

こういう書類がダウンロードできるはずです。ここまで来たら確定申告はほぼ終わったも同然です。

e-TAXのページで雑所得を打ち込む

このページまで来たら雑所得のところで入力するを選んで

先程作成した収支内訳書で計算した数字を打ち込んで行きます。まず、収入金額には収支内訳書の【計①+②+③】④の部分の数字を入力します。

次に必要経費のところに【差引原価(⑦-⑧)⑨】と【経費計(⑪~⑯までの計+⑰)⑱】の数字を足したものを入力。

最後に計算された数字が所得金額の部分と一致していれば完了です。支払い者の氏名、名称は適当でいいそうなのでナイスハッシュ等を入力。これに関しては正しいかわかりません。

確定申告コーナーのスタッフに確認したところ、マイニングの利益を雑所得で申請する場合、帳簿や収支内訳書、固定資産の申請書の提出は必要ないそうです。ただ、税務署からの申請があった場合その根拠となる書類や記録、領収書の提出が必要となり、7年間保存しておく必要があるとのことでした。

つまり、事業としてマイニングをしているわけではない場合、白色確定申告は必要なく、細かい内訳は一応記録しておいてとりあえず売上と経費だけ打ち込めばOKらしい。

まとめと注意書き

はい、これでマイニングの確定申告は終わりです

※ふるさと納税や株式の損失などを申告する人は別の欄を埋める必要があります。

私が思っていたよりずっと簡単でした。もちろん、今回の確定申告が合っていたか間違っているのがわかるのはまだもう少し先です。間違っていて、指摘されたらそのときは仕方ないので修正して過不足分を支払う予定です。

しかし、これで今年の最大級の重荷だった確定申告からやっと開放されました。これで今年も気持ちよくマイニングが続けられます。

最後にもう一度言わせてもらいますが、この記事は自分用の忘備録です。普段は市民の敵のイメージである税務署ですが、相談すれば丁寧に説明してくれます。私も確定申告コーナーにラップトップを持っていき教えてもらいながら確定申告をやりました。くれぐれも

確定申告は自己責任で行ってください。

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