記事を書くのにもなれてきたので、今回は私の自慢の「盆栽」こと100均メタルラックリグについて書いていこうと思います。といっても私は趣味でマイニングしているだけの一般人です。
Gh(ギガハッシュ)レベルのハッシュレートで運用している通称“ギガハッシュおじさん”の100GPUリグみたいなのは期待しないでくださいね。
全体紹介
全体的に配線が汚い、前はもう少しきれいだったけどファンコントローラーをつけてから配線が面倒になりいろいろ諦めた。
これでだいたい350Mh/sのハッシュレートが出ています。ワッパはEff420Kh/sくらい。750W電源2つを連結し、合計1500Wまでパーツを追加できる構成。
下がBTOパソコンを突っ込んだシステム層。RTX3060とHDDが合計20TB分入っています。
上がGPUを6枚並べたマイニング層。RTX3070が4枚、GTX1660sとGTX1060が1枚ずつ。すべてライザーカードで下の層のマザーボードとつながってます。
屋上はルーターとサキュレーター、サブの電源をおいた通信&冷却層。
システム層(下の層)
いわゆる本体。メタルラックリグを組んでる人は結構マザーボードむき出しで運用していることが多いけど、私のはパソコンの形を保ったまま?メタルラックに突っ込んだ運用しています。
理由はケースからバラすと保証が効かないこと、保証を効かせるためにケースに詰め直すのが面倒だからというのが大きいです。BTOで買ったからケースだけ買わないという選択もなかったので、そのまま突っ込みました。
2021年の5月上旬くらいに話題になっていたSycomのマイニングBTO「Radiant GZ3000Z590」を最小スペックで購入して、マイニングできるように追加パーツを付け足したものをベースにしています。ちょうど上の写真の下の部分ですね。
当時はRTX3070の相場が13-16万円くらいでこの構成なら実質9万円位でRTX3070が手に入るということでかなりお得でした。メモリとSSD、OSも抜きでBTOパソコンを売ってくれてるSycomさんはとても良い会社ですね。まあ、私が購入した数日後、この買った時点で動かない構成で売ってくれなくなりました。十中八九マイナーが調子乗ったせいですね。ごめんなさい。
実際、丁寧な裏配線と梱包、構成の自由度の高さでSycomに勝るBTOメーカーは少ないです。パソコンが欲しい人はぜひSycomのBTOを検討してみてください。
上の層(マイニング層)
GPU紹介
GPU6枚をタイラップで中に浮かせたフルオープン構造。LEDは起動確認のためにそのままで夜は7色に光ります。わざわざ釣る必要はないのですが、電源が結構熱を持つので離して置きたいというのあり浮かせています。
こうしてみるとマイニングリグは有名GPUメーカーが一同に介した自作PCおじさん垂涎の代物。あと足りないのはELSAさんですかね。LHR版が市場を埋め尽くす前にお迎えしたいところですが、正直キャッシュが足りない。
エアフローの話
家にあったパソコンからケースファンを引っ剥がし、日本橋のジャンク街でジャンクファンを4つほど買ってきて上向きのエアフローを構築しています。
熱風をサーキュレーターに集めて上方向に吹き飛ばそうという構成。サーキュレーターはアイリスオーヤマの安いやつ。
換気扇のある部屋なので窓を開けておけば今の所、夜は35℃くらい日中でも41℃くらいまでで安定?してます。
屋上
ネットの話
屋上はバッファローのルーターの中継機機能を使ってインターネットに接続しています。マイナーの多くは安定性のために有線接続してる人ほとんどですが、私は取り回しを意識して無線接続でつないでいます。
回線はNURO光のベストエフォート2Gbpsの契約。マイニングでは回線速度ではなく、Pingが重要になってくるので、Ping 15 msはそこそこいい回線品質といえるのではないでしょうか。
この接続方法でrejectが1%くらい出てます。有線だともう少し詰められるかもしれませんが、リグのある部屋まで有線ケーブルを取り回すのはしんどい。雑にケーブルを引くとルンバに引っ掛けられてネット接続切れそうなので無線運用です。
フレームの話
ダイソーのメタルラックの黒塗りと白塗りのポールと網棚を買ってきて組み立て
網棚 300円 3枚
ポール 100円 4本
延長ポール 100円 4本
キャスター(2個) 100円 2つ
網棚留め具 (4個) 100円 3つ
合計2,200円
キャスターをつけることで、部屋内の移動を楽にしたのと、今後の拡張性を考えて100均リグに。メンテナンスするときは涼しい部屋に持ってきて、メンテ後にリグ部屋に持っていく事ができるよ。
ソフトの話
マイニングソフトはNiceHash Quickminorです。nVidiaのGPUを使うならこれ一択の有名なやつです。一時期HiveOSでEthをプール掘りしていたんですが、Chiaを始めてからWindowsのほうが管理しやすいと思いNiceHashQMに戻しました。
OC設定は3000シリーズは全部High。その他はEfficiencyモードで採掘。Hiveもそうですが、スマホから情報見れるの便利です。
Chiaは公式GUIで管理。調子悪くなって同期再開中。Chiaはウォレットに接続中だったり、画面が消えたり、永遠に同期終わらなかったりと結構不具合が出るけれど、(C:)user/.chiaのフォルダを削除して公式からSetup.exe落としてきて入れ直すとたいてい治ります。同期に1-2日かかりますが。くれぐれも24ワードの暗号鍵をメモるのを忘れずに。
CrystaldiscinfoはHDDやSSDの状態を見るのに便利な有名なやつですね。しずくちゃんVerを入れてるので調子悪いと喋って知らせてくれます。萌え声で教えてくれるのは癒やし。
GPUZはGPUの詳細を確認するソフト、補助電源端子ごとの電力とかPCIEのポート側からどれくらい電力引いてるとかを確認できます。電源2つ以上使ってる場合、これでどちらの電源から何W来てるかを確認してバランス良く配線してます。
FilesumはディスクごとのFileの割合を棒グラフにして教えてくれるソフト、120GBのSSDに仮想メモリを50GBくらい割り当てて運用しているので、これでも容量はギリギリ、残り容量は10GBくらいなので、どのソフトを消すか消さないかを調べるために使っています。
管理方法の話
管理はChromeリモートデスクトップとSwitchbotのプラグと温度計を組み合わせて管理しています。本体にモバイルモニターをつけるのが最適解かとは思いますが、Chromeリモートデスクトップだけでも意外と大丈夫です。電源さえついていれば、画面は出せますし外出先からも設定をいじれて安心です。
Switchbotのプラグはマイナー必須アイテムですね。他にもっと安いスマートプラグはいっぱいありますが、簡易的にでも消費電力、電圧を出せるのはこれだけ、簡単な月ごとの消費電力グラフも出せるので家全体の電気代のうち、何割がリグの電気代なのかも計算できます。これでお値段2000円、安いときなら1500円以下になるのでまとめ買いしてもいいくらいです。
置き場所の話
実はこのリグ
トイレに設置されています
7月に入って気がついたのですが、密閉された部屋にリグ置くと冷却が追いつ来ません。かと言ってエアコンつけっぱで冷やすのも電気代が…。その結果、我が家でリビング以外で外に通じる窓のある部屋「トイレ」に設置することに。
2021年頭くらいに始まった第3次マイニングブームから初めて迎えた夏、しかも猛暑です。熱によるハングアップに悩まされているマイナーの方も多いのではないでしょうか?このトイレも窓を締めて密閉すると平気で48℃とかになります。お家サウナできますね。
私はそんなにGPU多くないですが、外気を取り込むのはかなり重要です。電気のいらない冷却を検討されている方、是非トイレにリグを設置しましょう。リビングや寝室での騒音や爆熱も解決できますし、用を足しながらRGBでピカピカのGPUが眺められてリラックス効果も得られます。
まとめ
今回は、私の運用しているマイニングリグを紹介しました。専用のフレームなんて使わなくても、線がつながっていて動けば問題ないのでオリジナルリグは簡単に作れます。
私もゲーマー兼マイナーから始まり、だんだんGPUを増やしていって気がついたらリグを組んでいたという次第。まだ、マイニングが継続的に収益が出そうなら、また延長ポールを買ってきて2階建てにする予定です。この暑い夏を乗り切るためにマイナーの皆様も是非オリジナルリグを作りましょう。
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