マイニング界隈に突如として現れた“TON”コイン。100mhsあたりの報酬が500円を切って不毛の大地とかしたマイニング界隈で彼は希望の星となれるだろうか?
日本語の記事があまり見つからなかったので、最近話題のTONコインとイーサリアムのデュアルマイニングについて記事を書きます。これらの情報はすべて海外ニキのブログと動画、マイニングコミュニティ NiceHash fee checkerの皆様から勝手に情報とってきただけなので英語できる人は確実にそちらを見たほうが早いです。
HiveOSの記事書きました。
目次
TONコインとは
TONコインはTelegramの有志たちが開発した暗号通貨でイーサリアムのブロックチェーン(ERC-20)とバイナンススマートチェーン(BSC)にブリッジできるらしいです。
現状イーサリアムのマイニングはメモリをリソースにするのに対してTONコインはコアの方をメインリソースにするので同時にマイニングして収益2重取りというのが最近のトレンド。
ウォレットの登録とプールの登録
まずはウォレット登録です。ここまでは日本語の記事でも解説されている通り公式ウォレットからサクッと作成してください。
※ニーモニックフレーズを忘れずにメモしましょう。
次にPOOLの登録です。海外の方のサイトでは tonwhales というプールがおすすめされていて、Minerstatのプール欄を見てもここが最王手っぽいですが、私の環境では
DNS over HTTPS resolve succeeded 続行するにはなにかボタンを押してください
というエラーが出て詰んだので今回は
TON POOLというところを使います。使い方はwhalesの方と一緒でTelegramでbotを探して受け取りaddressを登録するだけです。詳しくは上記のリンク先の説明文に書いてあるので参考にしてください。私も英語が読めませんが最近話題のDeepl翻訳のChrome拡張機能で翻訳しました。
2022年4月16日追記
ETHのPOS化延長ということでPOOLの見直しを行ったところ、TONプールは最適ではなく今一番ハッシュレートを集めているところはIceminingというところみたいです。手数料もこっちのプールのほうが安く使い勝手も良さそうなので今から始めるという人はこっちを使ってください。私も記事を書いている合間に切り替えて置きました。ハッシュレートの推移をチャートにしてくれたり、リグ別のハッシュ提供量なんかが見れるので便利です。
lolMinorの最新版(1.48)にもIceminingの.batファイルが追加されていので、そちらを編集するといいです。
lolMinerをダンロード
2022年2月6日現在、イーサリアムとTONコインのデュアルマイニング機能が提供されているマイニングソフトはlolminerが有名みたいです。今後他のソフトも順次対応していくと思いますが現在はlolminerを使うのがベターのようです。
ChromeとWindowsDefenderにウイルス扱いされますが、EDGEブラウザを使ったり監視対象から除外してから使ってください。監視対象の除外はWin10だと
設定→更新とセキュリティー→Windowsセキュリティ→ウイルスと驚異の防止→ウイルスと驚異の防止の設定(設定の管理)→除外(除外の追加または削除)からlolminerのフォルダ選択して除外してください。
私はexcavatorとTrexしか使ったこと無いのでそんな詳しくないのですが、lolminerはマイニングソフトの候補としてたまに名前が上がっているのを見るのでそんな怪しいソフトではないと思います。
Windows10のテスト環境で.batファイルを書き換える
追記 2022年4月17日 POS化延長記念にIcemimnigのプールように記事を書き換えました。
この設定ファイルを書き換えることで様々な設定をいじれるみたいですが今回は私と同じ条件で
裏でNiceHashQuickMinerのOC設定を適用させながら、NiceHashプールに接続する方法を紹介します
lolminerのダウンロードが完了したら次は.batファイルの設定を書き換えます。ダウンロードしたlolMiner_v1.43_Win64.zipを解凍後
dual_mine_eth_ton.bat
というファイルをメモ帳なんかのテキストエディタで開くと、
@echo off
setlocal enableDelayedExpansion
Rem #################################
Rem ## Begin of user-editable part ##
Rem #################################
set “POOL=eu1.ethermine.org:4444”
set “WALLET=0x155da78b788ab54bea1340c10a5422a8ae88142f.lolMinerWorker”
set “TONPOOL=ton.hashrate.to:4003”
set “TONWALLET=EQCTMUSkNT0GDfoWTESpHmp1CH4UdSekrD3rcd1PtFoktqXC”
set “EXTRAPARAMETERS=”
こんな感じの文字列が上の方に出てくるはずです。
イーサリアムのマイニング設定
set “POOL=eu1.ethermine.org:4444”
この部分を
set “POOL=daggerhashimoto.hk.nicehash.com:3353”
set “POOL2=daggerhashimoto.jp.nicehash.com:3353”
このように書き換えてください。これでイーサリアムの方はNiceHashのプールに接続されBTCで報酬を受け取れます。
次に
set “WALLET=0x155da78b788ab54bea1340c10a5422a8ae88142f.lolMinerWorker
これを
set “WALLET=<NiceHashの自分のMINNGADDRESS>.lolMinerWorker”
に書き換えます。<>はいらないです。lolMinerWorkerの部分はNiceHashのダッシュボードに表示されるワーカー名なので自由に変更してください。
※複数台でリグを運用している場合、全部同じワーカー名にするとNiceHash側が同じリグだと認識するみたいなので“lolMinerWorker2”という感じで番号を振ったほうがいいです。
これでイーサリアム側の設定は終わりです。
TONコインのマイニング設定
set “TONPOOL=ton.hashrate.to:4003”
この部分はlolminerのデフォルト設定がIceminingになっているのでそのままで大丈夫でが、デフォルトではどの国のサーバーに接続するか固定できていないので
set “TONPOOL=ton.hk.hashrate.to:4003”
という風にサーバーをしてしてあげてください。私は.hkつまり香港に接続していますがこれはまだ未検証ですので、ご自身に最適なサーバーを選んでください。
4003の部分は合計ハッシュレートが8Gh/sを超える場合は4002を指定したほうが良いとのことですが使い方を読んで自分の最適解を見つけて見てください。
他のプールを使う場合は別の.batファイルを編集して設定してください。
次に
set “TONWALLET=EQCTMUSkNT0GDfoWTESpHmp1CH4UdSekrD3rcd1PtFoktqXC”
この部分をTONWALLETで作成した受け取りADDRESSに書き換えます。
set “TONWALLET=<TON WALLETの自分の受け取りADDRESS>”
最後に上書き保存して完了です。私の.batファイルだと
@echo off
setlocal enableDelayedExpansion
Rem #################################
Rem ## Begin of user-editable part ##
Rem #################################
set “POOL=daggerhashimoto.hk.nicehash.com:3353”
set “POOL2=daggerhashimoto.jp.nicehash.com:3353”
set “WALLET=38JKFHQzd5EbvHaKQ1q9tcpdbDZBrGinaq.lolMinerWorkerradeon”
set “TONPOOL=ton.hk.hashrate.to:4003”
set “TONWALLET=EQDIhs1Z0gKQHtdZOMME8eAfBZhkonsJkmXzu-sQm8qaDtgu”
set “EXTRAPARAMETERS=”
こんな感じなっています。
Rem #################################
Rem ## End of user-editable part ##
Rem #################################
より下は触らずそのまましてください。
dual_mine_eth_ton.batの起動
ダブルクリックで起動できます。このときNiceHashQuickminerをストップ状態で起動させておいてください。これでNiceHashのOC設定を適応しながらlolminerでマイニングが可能です。
マイニングが始まると
いい感じでGPUを認識してくれてマイニングが始まります。複数台のGPUを運用している場合、GPU0から順次ハッシュレートが上がっていく設定みたいなので、「あれ1台しか動いてない?」とおもっても少し放置してみてください。
NiceHashで確認
この設定でNiceHash側からは
という感じに見えてます。ハッシュレートの表示はNiceHashのダッシュボードからできなくなりますが報酬は反映されてるみたいです。安定稼働してるリグはめったに触らないのでこれでしばらく運用してみます。
TON POOLには他のプールで言うところのExplorerの機能は無いみたいなのでTelegramのBOTで/balanceのコマンドを入れて確認するしか無いみたいです。
tonwhalesの方にはグラフの表示機能とかがあるのでしょうか。多分みんなが使ってるということは何かしらtonwhalesのほうが優れてるのですかね。
追記2022年4月17日 icemining
Iceminigではこちらのサイトに自分のwalletアドレスを打ち込むことで状態が確認できるようです。
いろいろデータが出せるのはいい感じですね。
収益性の比較
最後にNiceHashQM単発でEth掘った場合とlolminerでデュアルマイニングした場合の比較をしていきます。
イーサリアム側のハッシュレートは変わらず20Wほど消費電力が増えて1000mhsのTONハッシュレートが手に入ります。これをマイニング電卓に叩き込むと
RTX30701枚あたり約60円報酬アップ!!!
うーん、希望の星とまでは行かないですね。まあ現在の収益が3070 1枚で250円くらいなので20%アップといえば聞こえはいい感じ。これなら1年前のマイニング全盛期のほうが報酬良いやんというのは内緒。
まあ、raptoreumも似たようなこと言ってて急上昇してROI 約100日みたいな最大瞬間風速を叩き出したこともあるので今後に期待です。
まとめ
スピード命で短時間で書いた記事なのでいろいろと荒削りですが、参考になれば幸いです。HiveOSで掘る記事も書きたかったのですが、今回はこれで終わっておきます。また、時間あるときに書きますのでこのブログをブックマークしておいていただけると嬉しいです。
参考になったら投げ銭としてTONコイン送っていただけると嬉しいです
EQDIhs1Z0gKQHtdZOMME8eAfBZhkonsJkmXzu-sQm8qaDtgu
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