年末になると割とTwitterで話題になるヨドバシカメラの行列、早いと31日のお昼くらいには形成されていますよね。
去年(2021年)は例のウイルスの影響で列はなかったみたい(一部ではPS5の先着販売があったらしい)ですが、もはや恒例イベントとなっているヨドバシカメラ大晦日年越しキャンプ。
今回は今まで4回参加した私が攻略法と楽しみ方について語ります。
目次
なぜ、並んでいるのか
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ヨドバシカメラでは毎年「夢のお年玉箱」と称して福袋が販売されます。この福袋は他の店舗がやっているような“売れ残りの詰め合わせ”ではなく、本当に福のある袋なんです。例えば去年(2021年)の場合、
7万円で当時10万円相当のi3 サーフェスPro7
ヨドバシ サーフェス 福袋来ました#ヨドバシ福袋 #サーフェス #Surface pic.twitter.com/YEwz4AqmCI
— まるてぃねす (@kazui_0324) December 29, 2020
8万円で当時13万円相当のi5 サーフェスPro7
使いもしねえヨドバシ福袋のサーフェスPROが届いた。調べたらキーボード含めて12万くらいか。お得だね。使わないけど。ノートPcなんてもう持ってんだよ!デスクトップ2台あるしなんならラズパイまであんだよ。あたしってホントバカ。 pic.twitter.com/sMFGAiJOOR
— ちけん (@A907Petit) December 29, 2020
私が当たったのだと
iPad Air 64gb wifiモデルの一個古いやつ
当時はPencil第2世代が使える角張ったAirが最新型(第4世代)でこれはその1つ前の第3世代のやつですね。
ヨドバシ価格で4万円、当時の相場が6万円、今メルカリに流しても3.5万円位で売れるのでこれでも随分破格の値段です。アップル製品はほとんど値下げしないので、年に一度のスペシャルプライスです。
しかもこれ、ヨドバシカメラのポイントが10%しっかりつくんですよね。ヨドバシ.comや実店舗をよく利用する方なら実質1割引。まさに“福”袋、いや“神”袋なわけです。
※すべてが神袋なわけではありません。売れ残り詰め合わせのゴミあまりお得ではない福袋もあります。
攻略法
通販の方
ウイルスの影響もあり、2021年は完全抽選販売だったみたいです。2022年はどうなるかはわかりませんが、ヨドバシ.comの抽選販売の攻略法を書いていきます。
まず、結論から言うとサーフェスやiPadなどの一番人気の商品は
ヨドバシのクレジットカード
を持っている人しか当たりません
黒いポイントカードのGOLD POINT CARD +という方ですね。PS5の店舗販売などで作った人もいるのではないでしょうか。
これはここ5年分の抽選を見てきた感じほぼ確定と言っていいです。年会費がかかる方が優先されるのかまではわかりませんが、5chやTwitterなどの購入報告を見ても通常のポイントカードで人気の福袋が当たった方はいないはずです。
抽選自体は例年11月下旬ごろに行われます。当選倍率何百倍みたいな記事やTweetが見つかりますが、実質はヨドバシのクレジットカードを持っている方のみの抽選になるのでそんなに抽選倍率は高くないはずです。
また、抽選受付後箱の画像が公開され次第、Twitterや5chで中身の予想が始まります。値段と画像から中身を予想するわけですね。かなり精度の高い予想なので、これを見てからお得そうな、自分がほしい福袋を狙っていきましょう。
実店舗の方
次に、実店舗の攻略法を話していきます。といっても私はヨドバシカメラ京都店に4回分並んだだけなので10年以上前から並んでいるベテランやアキバや梅田の事情はわかりません。完全に主観で書いていきますが、どのヨドバシカメラ実店舗でも、ある程度共通した部分があるはずなので参考にしてほしいです。
売り場面積
当たり前ですが、店舗ごとの在庫数はヨドバシカメラ支店ごとの規模に比例します。2021年現在売り場面積を調べたところ
順位 | 店舗 | 売り場面積(m2) |
---|---|---|
1位 | 梅田(大阪) | 30,000 |
2位 | Akiba(東京) | 23,800 |
3位 | 横浜(神奈川) | 23,000 |
4位 | 京都(京都) | 21,450 |
5位 | 新宿西口本店(東京) | 21,000 |
6位 | 博多(福岡) | 20,000 |
7位 | 札幌(北海道) | 20,000 |
8位 | 川崎(神奈川) | 14,400 |
9位 | 吉祥寺(東京) | 14,000 |
10位 | 仙台(宮城) | 10,000 |
このような結果になりました。今から解説する京都店は全国第4位の売り場面積を誇るなかなか大規模な店舗です。
というか、ヨドバシカメラって梅田の所が一番大きいんですね。Akibaと京都と梅田、新宿しかいったことないですが確かに梅田店は日本一の売り場面積の家電量販店にふさわしい品揃えで、監禁されても3日は楽しめるレベルで楽しいです。
並ぶ時間
まず、並び始める時間から解説していきます。上にもあげたとおり私は2020年の京都店でワン・ツー・スリー・フォー・フィニッシュをキメたわけですが、それでも私が一番ではなかったです。一番の方は現地でちょっと仲良くなった方で一緒に写真をとっていただきました。
では1番の方が何時から並んでいたかというと
10時(AM)くらい
もう一度いいます。12月31日の午前10時です。夜のほうじゃないですよ。午前10時です。
普通の方からみたら、正気ではないです。私も11時くらいから並び始めたので、同業者というか同じ穴のムジナなのですが、こういう世界もあるんだよということで一つご理解ください。
さて、ここで皆さんが知りたいのは「何時くらいから並べばサーフェス買えるんだよ」ということですよね。今年の状況はわかりませんし、店舗にもよるとは思いますが、私個人的な予想は
12月31日 12時(正午)まで
だと思います。これでも割と正気ではないですが、正直、2020年は例のウイルスの影響か外国人、とくに中国の方が本気出していなかったので正直ヌルかった。だから、1-4番までを日本勢が独占できた。というのが私の意見。
2022年はまだ例のウイルスの影響はわかりませんが、もし例年通り中国の方が本気を出してくるのならまさにこのあたりがボーダーラインになって来るのではないかなというところ。
次に2番人気以降の並ぶ目安なんかを話します。サーフェイスに次いで人気なのがiPad、一眼レフ、シムフリースマホとかですね。このあたりはヨドバシカメラの閉店時間、だいたい22時くらいから並び始めたら大丈夫かと思います。
最前列で並んでいる人たちは9割くらいサーフェス狙いなので、iPadや一眼レフはちょっと倍率が落ちるんですね。とくに転売屋の方は換金性の高いサーフェス→iPad→カメラの順番で狩り尽くしていくのでiPadくらいなら22時からで買えるのではないかと思います。
逆にこれら以外なら終電までに並べば確実に買えます。京都店では終電以降は基本的に人が増えないので、始発で滑り込んでもいいかもしれないですね。
在庫の話
ここまで読んで少し賢い人なら気がついたのではないでしょうか?
「別に時間で決めなくても前に何人並んでるかで決めればいいじゃん」と。
そのとおりです。予め在庫数をある程度知っておけばこの方法が取れますし、例年Twitterなんかで現場の画像上げる人が必ずいるので、それ見てから並びに行けばとても楽です。
在庫は店舗によって違いますが、京都店だとサーフェスの在庫は30個、iPadも30個くらいだったと思います。これは私の記憶なので確かではないのです。
過去にヨドバシカメラ福袋ので整理券の番号の写真あげてる人をTwitterなんかで探してその一番大きい番号を調べればある程度予想できます。まあ、京都店くらいの規模でサーフェスが30個なのでAkiba梅田あたりだと50くらいの在庫があるのではないでしょうか。
逆にもっと店舗の規模が小さいところだと5-10個くらいになると思います。当時の2ch実況スレで仙台だと5台みたいな書き込みを見た覚えがあるのでだいたいこれくらいだと思っておいてください。
ここで注意してほしいのが、先頭集団の中国の方や反社会的勢力に雇われたホームレスの方、転売ガチ勢が直前で仲間を呼んで割り込みを行うという点。
別にどういう立場であろうと一人で並んで一人分の福袋を買うのであれば、みんな等しく“よどキャンパー”なので問題ないです。
しかし、このよどキャン結構な金になるのでこのような自体が例年発生します。
私の並んでいた京都店では比較的ましですが、例のウイルスが蔓延していない年は胴元の怖そうなお兄さんとちょっと汚れた服を着たおじさんが前の方で並んでおられ、開店直前に現金を渡して、これ買って来てといったやり取りが行われていました。Akibaや梅田の方では暴動に発展したという噂もあります。
自分より前の方にこのような方々がいる場合、「列が固まったら、写真をとっておく」「警備員や店舗の方に伝える」といった対策が必要です。
神袋、鬱袋
ここまで呼んだけど、どれが良い紙袋かわからない人のために完全に私の主観100%でランキングを作っておきます。
神袋編
1位:サーフェス
1位は上でも言ったとおりサーフェスの福袋です。明らかに相場より安い上に、学生キャッシュバックキャンペーンを適用し1万円以上のキャッシュバックも狙えます。すでに似たようなデバイスを持っている人もうまいこと転売すれば3-5万程度の利益が見込めます。正直、他の福袋で相場より5万円もお得なものもはないです。もし、買えるならこれ一択。自分で使っても良し、売っても良しの神袋です。
※ちなみにサーフェスというデバイス自体はブランド料が高いだけの2in1というのが私の個人的な感想。初めてのノートパソコンとして使うならちゃんとクラムシェル型のやつがいいと思います。
2位:iPad
これも上で書いたとおりの順位。アップル製品はほとんど値下げされることはなく、商品価値が落ちにくいのは有名な話ですが、この福袋は例年、だいたい相場より2万円くらい安くでiPadが買えます。ただ、1世代型落ちだったり、色と容量が選べなかったりと少し不便なこともあり、純粋に自分で使うようなら1月2日に行われるAppleの初売りセールを狙ったほうが好きなものを買えるのでこちらをおすすめします
3位:プラレール
3位はプラレールの福袋。意外かもしれませんが、例年ヨドバシカメラの福袋で値段に対する中身の比が最も高いのがプラレールです。ここ5年でプラレールがハズレだったことは一度もありません。お正月なので、小さいお子さんや親戚へのプレゼントに最適なのがこれです。なかなか、競争倍率が高いですが、始発で行けば買えるかもしれないレベルの人気で、価格も5000円とお手軽です。お正月のネタとして是非狙ってみてください。
4位:オーディオプレイヤー系の福袋
4位はオーディオプレイヤー系の福袋です。私がオーディオ好きなのもあるのですが、例年、結構いい端末が入っています。一昨年であればWALKMANのAシリーズや完全ワイヤレスイヤホンが入っていたみたいです。これのいいところはプレイヤーとイヤホンがセットで入っているところ。最近はYou Tube音源にスマホ付属のイヤホンで音さえ聞ければいいみたいな人も多いですが、この機会にオーディオの興味を持ってほしいと思ってのこの順位です。
ただ、オーディオ系の福袋は鬱袋も多く結構判断が難しいです。また人気がそこまで高くないので開店前から並べばおそらく買えます。速報で中身見てから買うといった戦術も成立するため少し考えて買ってみてください。
5位:一眼レフ、ミラーレスカメラ、Gopro(高いやつ)
5位はカメラ系の福袋。ヨドバシ“カメラ”の福袋ですからね。当然カメラ系の福袋には力入ってます。ただ、安いカメラ系の福袋はあまりおすすめしません。私はそこまでカメラに詳しいわけではないですが2万円程度のデジカメであれば数年前のiPhoneのほうがカメラとしての性能が高い時代です。中途半端な値段のデジカメの福袋を買うなら一番高いミラーレス一眼の福袋を買いましょう。例年、一番高い一眼ミラーレスは結構いい商品が入っていると好評でハズレも少ないです。使いこなせるかは置いておいて、お正月と福袋を機にちょっといいカメラを初めて見るのはいかがでしょうか?
鬱袋編
1位:ノートパソコン系
オフィスがついていたりついていなかったり、13インチとか15インチのものがありますが、全部ゴミと考えた方がいいです。例年どれかは1月2日になっても売れ残っていたり、値下げされたりします。悪くないものもありますが、それを自身で見極められないのだったら手を出さないほうが無難です。
2位:SwitchやPlayStation
例年、SwitchやPS4などの現世代機の福袋が発売されます。これは中身がわかっており、安全ではあるのですが、付属のソフトがイマイチであることが多いです。Switchの方はカービーやArmsなど良いソフトが入っている場合もあるのですが、PS4では定番のウイニングイレブンやFF、デスストランディングなどリセールバリューも低く、いうほど流行らなかったソフトが抱き合わせされています。正直、普通に買って欲しいソフトを別で買うのがいいです。まあ、ポイント込で考えると定価より安いので損はしませんがせっかくのチャンスをこれに使うのはあまりおすすめしません。
3位:腕時計系
腕時計の福袋は、10000円前後の腕時計1本に置き時計一つといった構成が定番です。この腕時計というのが自分で選べない割に下手すると福袋の値段以下で買えるものが入っていたりします。ネタ目的以外で買うとやけどするのが腕時計福袋です。
楽しみ方
ここまでは攻略法を書いて来ました。次は最大限楽しく並ぶ方法を書いていきます。最初にひとこと言わせてもらうと
友人や家族、恋人と並びましょう
一度だけ一人で並んだことがあるのですが、虚無です。
大晦日の晩みんなは紅白歌合戦やお正月特番で盛り上がっているのに、自分はなんで家電量販店の店頭で年を明けているんだと、お一人様耐性の強い私でさえ思いました。
リアルの友達をこんな乞食みたいなイベントに誘うのは気が引ける方はSNSで募集したり、現地の人と仲良くなったりでもいいです。一人で並ぶのはできるだけ避けましょう。
これには、戦略的な意味もあります。京都店ではある程度列を離れ、コンビニなどに買い出しに行けるのですが、一人だとそれが難しいです。トイレに行きたくなっても列詰められるからトイレに行けないというのはしんどいので是非誰かと協力して並んでください。
持っていくもの
エリート転売屋の方ならわかると思いますが、こういった並び行為には念蜜な準備が欠かせません。ここではこれはあったほうがいいというものを3つ紹介します。
椅子
キャンプ用のものでもいいですし、パイプ椅子、100均のものでもいいです。一段あるだけでだいぶ違います。現地は12月31日、真冬の深夜です。お尻と地面が離れているだけ幸福を感じられます。
おすすめはゆるキャンでもおなじみのHelinoxのやつ
の中華コピー、通称“パチノックス”とよばれるキャンプ用チェア
たたむとSwitchの箱ぐらいのサイズになるので手軽に持ち運べます。背もたれがないタイプでもいいですが、あるタイプのほうが寝れるのでおすすめ。
店舗によりますが割と並ぶスペースには余裕があるのでしっかりした椅子を持っていっても大丈夫です。
モバイルバッテリー
並ぶ現場は屋外です。当然コンセントはありません。真冬の深夜、退屈を紛らわすためにスマホを触っているとすぐにバッテリー切れになります。モバイルバッテリーは必須です。余裕を持って20000 mAくらいの容量はあったほうがいいです。
スマホやタブレットの充電だけなら出力はどれでもいいですが、モバイルモニターを持ち込んでSwitchでスマブラやマリオカートを楽しむなら、PD45W出力以上のものを持ち込みたいところ。となるとおすすめはモバイルバッテリー最大手のAnker、その中でも
このあたりがおすすめ、しっかり充電して夜に備えましょう。
ヒートテック超極暖、上下
くどいようですが、寒いです、屋外です。キャンプ場ではないため焚き火なんかもできませんし、電源もないので電気ストーブなんかも使えません。
そこで重要となってくるのが防寒着。上着なんかを着ていくのはもちろんのこと、内側にヒートテックを仕込むのはかなり有効です。
ヒートテックシリーズの中でも超極暖が最適なのですが、結構いい値段しますよね。その場合はヒートテック2枚重ねで行きましょう。
必ず下のタイツタイプも忘れずに着ていきましょう。床はコンクリートなので底冷えが半端ないです。
その他にもゲーム機やタブレット端末、寝袋やマットがあると楽です。もちろんお腹が空くのでお菓子と食料、飲み物も忘れずに持っていきましょう。紙の本は閉店後照明が消えると読めなくなるので電子書籍か自炊してスマホで読めるようにして持っていったほうがいいです。
え?こんなにいっぱい荷物持っていくのは大変?
なら簡単です。
隣にでかい家電量販店がありますよ
そう。上に書いたものは全部ヨドバシカメラマルチメディアの店舗で揃います。椅子はニトリや石井スポーツが併設されていればそこで買えばいいですし、ヨドバシカメラ内でも種類は少ないですが品揃えがあります。
モバイルバッテリーは言わずもがな。
ユニクロは大抵の場合、ヨドバシカメラの徒歩圏内にありますし、トイレでサクッと着替えれば防寒対策はバッチリです。
まさに深夜に並んでくれと言わんばかりの品揃え、必要なものは最悪、現地調達でいきましょう。
福袋3重取り。ビックカメラ、ソフマップ周回ルート
福袋はヨドバシカメラだけではなく、他の店舗でも販売されます。
その中でもとくに熱いのが「ビックカメラ」と「ソフマップ」の福袋。とくにMacbookの袋はヨドバシカメラのサーフェス福袋よりお得だった年もあります。
さらに、ビックカメラとソフマップの福袋は抽選販売で先着ではないんですね。朝に抽選券を配り、お昼ぐらいに抽選番号を発表するといった販売方法。
つまり、ヨドバシカメラの福袋を購入したあと、ビックカメラの抽選券を取りに行けば2倍楽しめます。
京都店もそうですが、Akibaや梅田もあの辺りに家電量販店が密集しているため二重取りが可能です。
福袋交換券を手に入れたら、最寄りのビックカメラかソフマップにダッシュ、抽選券受け取り後、ヨドバシの福袋を受け取り、近くのスタバやマクドナルドで時間をつぶして抽選を待つ。ついでにスタバの福袋の抽選分も回収。
こうして、最大限福袋を楽しめます。
まとめ
今回は毎年行われるヨドバシカメラの福袋争奪戦“よどキャン”について主観多めで解説しました。この記事を呼んでよどキャンパーとして年越しをヨドバシカメラに捧げようという方が増えれば幸いです。
※深夜の並び行為は決して褒められたものではありません。その地域のルールを守り、節度ある行動、店舗と現地の方に迷惑をかけないように心がけましょう。
コメント